ストーリー概要

天上編のストーリーを面倒臭くて読んでない、あるいは読んだけどよく分からないという大多数であろう方用に、「これは押さえとけ」という設定や粗筋をネタバレ上等でまとめてあります。
メインストーリー第9章まで及びエンシェントキラーズのイベント「白き正義の執行者たち」を基にしています。まだ進めていない10章及び地上編は(私がやっていないので)対象外です。
訂正・(特に地上編の)補足等あればご連絡ください。


地上世界と天上世界
遥か創世記の時代、神々と悪魔が神魔大戦と呼ばれる戦いを繰り広げていた。
終わりなき戦いに疲弊した両者は、世界を2つに分断して住む世界を分けることで終止符を打った。
ユグドラシルの下層、悪魔の住む世界が地上世界、神々の住む上層が天上世界である。天上世界から見た地上世界は異界と呼ばれている。
互いの世界への行き来を禁止する神魔契約が結ばれ、2つの世界は完全に切り離された、かに見えた。

人間の繁栄
神々は天上世界に人間を住まわせた。 人間の手で美しい世界を維持させる目的であったのだが、人間文化の発展は神々の予想を上回るものだった。
争いによって世界は汚れていったが、それに反して医療や防災の技術は向上し、人間は増えていく一方だった。
そこで、神々は人間を捕食する生物を送り込むことで人口の調整に乗り出した。この捕食者こそが異族である。
異族という脅威が現れたことで、人間は団結して対抗することとなり互いに争うこともなくなっていった。
こうして世界は「美しさ」を取り戻していった。
やがて神々は一部の人間に人口調整を一任するようになった。その任務を受けたのが王室の者達である。
王室は世界に2つの壁を建設して世界を3つに分けた。
天上世界の中枢である王都を囲う内壁が存在し、その外に広がるのが人民区、人民区を囲う外壁の更に外が耕民区、という構造である。異族が生息するのは耕民区であり、外壁と内壁によって人々は異族の脅威から守られている。
だが、外壁の地下部分には大きな穴が空いており、異族はそこから人民区に侵入できる。無論、人口調整行う王室が故意に空けた(厳密にはそもそも壁を造らなかった)ものである。

ティルフィングの誕生
平和の女神エイレーネは、神々の一員ながら人口調整を行うことに疑問を呈していた。
時を同じくして、フレンネルの祖先にあたるエルライトという男は王室が人口調整行っている事実に気付き、外壁の穴を目にしたことでそれを確信に変えた。
エルライトは王室に処刑されたが、エイレーネは彼を蘇生させた。2人は神々と王室から逃れ、やがて子供をもうけることとなった。その子供こそがティルフィングである。
だが、神々にティルフィングを消されかねないと考えた2人は、ティルフィングを異界、すなわち地上世界に逃がすこととした。
一方、神々に捕らわれたエイレーネは、エルライトを逃がすためにその身を石に変えることで許しを乞うた。その石像は今も教会に置かれている。

キラープリンセスの誕生と地上世界
一方、地上世界では人々は悪魔の脅威に脅かされていた。
悪魔に対抗する術として人々が考案したのが、伝説の武器である神器の力を人間に与えることである。
神器の力を得た人間は並外れた戦闘能力を得る―それがキラープリンセスである。また、稀に男にも力が宿ることがあり、その場合にはキラーメイルと呼ばれる。<br> 悪魔に対抗しうる希望となった神器だが、悪魔達はその神器を天上世界に送り地上世界から追いやった。
そこで、科学者・ヴァリンが発案した計画は、天上世界にキラープリンセスを送り込み育成するというものだった。
だが、天上世界へと降り立った彼女達は、別の世界となる地上世界の記憶を残してはいなかった。そのため、彼女達を保護・統率する組織を創設する必要が生じた。

エンシェントキラーズの誕生と終焉
だが、異族は神々の想定以上に人間を捕食した。今度は異族の数を減らす必要が生じたのである。
そこで、異族を狩るために神々が産み出したのが7人のキラープリンセス・エンシェントキラーズである。
すなわち、彼女達の役目は異族を適度に狩り人口を維持することであった。
彼女達はその役割に疑問を抱いていた。そして、ラグナロクと名乗るキラープリンセスと出会ったことで、彼女の下で動くこと、つまり神に背くことを決意した。
彼女達は地上世界からきたキラーメイル・・リベリオンとエルライトの子孫である貴族・フレンネルの協力を得て神に逆らう基盤を整えていった。だが、それを警戒した神々は使徒・ガブリエルを送り込みエンシェントキラーズを封印した。
エンシェントキラーズはこうして幕引きを迎えたが、エンシェントキラーズが滅ぼされることを見越したフレンネルは既に一計を打っていた。
彼はガブリエルと接触し内通者を装いガブリエルからの信頼を得ていた。ガブリエルは彼の内通者としての功績を認め、彼に教会の支配を一任した。
こうしてガブリエルを欺き教会を手に入れたフレンネルは、その教会の下にキラープリンセスを集めることで神々に対抗しうる組織を築き上げた。
その教会はラグナロクの名をとってラグナロク教会と命名され、そして話は今に至る。

マスターとティルフィングの出会い
ティルフィングと出会ったマスターは、彼女がキラープリンセスの一人であること、自分にキラープリンセスを統率する「奏官」の素質があること、それが彼女とよく適合することを聞かされた。そして、互いに記憶を失っていることも。
彼は正式な奏官としての認定を受けるため、2人はティルフィングと行動を共にしていた妖精・デュリンと共ににラグナロク教会を目指すことになった。
「天使」を見たとして村人から迫害される少年・トト、ぶっきらぼうながらも面倒見の良い奏官・ディーンといった道連れを得ながらマスター達の旅は続いた。
かつてトトと同じ境遇にあった少年を保護したフレンネル大公の下にトトを送り届ける、道中出会った老人から託された「暦」をノーブル教授に渡す、といった依頼を引き受けたマスター達は、外壁を通り人民区へと進んでいった。

リベリオンとの邂逅
人民区に足を踏み入れたマスター達は、政府が捏造した「真の歴史」を暴くと宣言する少女・レンと出会い、彼女の手引きにより再び天上世界に姿を現したリベリオンと接触した。
彼らと行動を共にすることになったリベリオンは、2つの世界のことや神々による人口調整のこと、デュリンの正体がヴァリンであること、そしてティルフィングが女神と人間の子であることをマスター達に告げた。
だが、時を同じくして、人民区では他の奏官の粛清を任務とする黒奏官が「失われた歴史」を明かそうとする動きを嗅ぎつけ暗躍していた。
神が派遣した存在であると判明した「天使」。実在するものだと明らかになった「失われた歴史」。ノーブル教授の暗殺を企む黒奏官。その黒奏官が義兄の仇と知ったディーン。そして、女神エイレーネの子・ティルフィング―。
マスターは自ずと「失われた歴史」に関する騒動の渦中に身を投じていたのだった。
そして、リベリオンを敵と見なす王国軍やティルフィング達の粛清を目論む黒奏官の攻撃を受けながらも、彼らは内壁を越えることに成功した。

天使との決戦
黒奏官に襲撃されたノーブル教授を保護したマスター達は王都に足を踏み入れた。
マスターから「暦」を受け取ったノーブル教授は「真の歴史」を公表することを宣言した。教授の下にトトとレンを預け、マスターとディーン、そしてリベリオンは王政府へと到達した。
そして王政府の祭壇にて、大天使・ラファエルが黒奏官と黒いティルフィング・グリードを率いてマスター達の前に姿を現した。だがリベリオンは天上世界で活動できる時間が限界を迎え消失し、孤軍状態となったティルフィングはラファエルとグリードを相手に敗北した。
教皇や国王は死亡し、フレンネル大公と合流したノーブル教授達が国民に「真の歴史」を公表するなど、この事態を収拾できないと判断したラファエルは、同じく大天使であるガブリエルとミカエルを招集し天上世界の初期化に乗り出した。
一方、敗走するマスター達の前に黒奏官とグリードが再度立ちはだかった。

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